白髪染めとおしゃれ染めの違い
白髪染めとおしゃれ染めの違い
「白髪が出てきたけどまだ白髪染めはしたくないなぁ」
そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?
私が思うに下記の様な理由でしょう。
- 白髪染めをする=老けた、歳をとったと思われるのが嫌
- 真っ黒になってしまう、髪が暗くなってしまう
- 髪が傷む
なんだかイメージが悪い...
そもそも白髪染めとおしゃれ染めの違いってわかりますか?
それをお話ししていきましょう。
まず大前提として同じアルカリカラー
白髪染めといっても色々あります。
- ヘアマニキュア
- ヘナ
- アルカリカラー
この三つが一般的です。
ヘアマニキュアは酸性のカラー剤で脱色作用はなく黒い髪を茶色くすることはできません。表層部を色でコーティングすることで白髪を染めます。
ヘナは草木染めでこちらも脱色作用がありません。毛髪内に浸透して白髪を染めます。
ヘアマニキュア、ヘナで白髪を染めます。と言いましたが、黒い髪も同じ様に染まっています。ただベースが黒なので色が染まっているかわからないだけです。
今回白髪染めとおしゃれ染めの違いとしてお話しするのは脱色作用のある一般的なアルカリカラーだと認識してくださると助かります。
違いは簡単なこと
では白髪染めとおしゃれ染めは何が違うのか。
簡単に言うとブラウンが入っているかいないかの差だけです。
白髪染めにはメインカラーの他にブラウンが入っています。
おしゃれ染めはメインカラーのみで構成されています。
例えばメインカラーがアッシュ(ブルー)だとしましょう。
下の画像を見れば、なんとなくわかっていただけるかと思います。
白髪を自然に染めるためにはこのブラウンが必要なんです。
ブラウンが入っているのといないのとではかなり仕上がりが違います。
ブラウンの役目
実際に白髪を白髪染めとおしゃれ染めで染めたと想定した図があります。
両方アッシュ系で染めた様子です。
どうですか?
白髪に対しておしゃれ染めのアッシュで染めると白髪が青くなってしまいました。これは馴染んでいないですよね。
白髪染めにはアッシュとブラウンが混ざった色が入るので自然に馴染みますが、ブラウン混ざっているので黒い地毛へのアッシュとしてのアプローチは弱くなってしまいます。
おしゃれ染は黒い毛を希望色にするために必要な色素で構成されているので発色が綺麗です。
黒い地毛の染色イメージ
アルカリカラーというのは脱色と染色を同時に行っています。
脱色剤で黒い髪の中にあるメラニン色素を破壊して茶色くしていきます。
染料は酸化重合という化学反応で毛髪内部で発色していきます。
茶色く脱色された髪の毛にブルーだけが発色したおしゃれ染めと、ブラウンとブルーが混ざった色が発色した白髪染めは見比べれば色の発色は一目瞭然ですね。
どう使い分ける?
下の図のように範囲が分かれています。
白髪をどのようにしたいかによってチョイスの仕方が変わると思います。
白髪を気にしていな人は無理に白髪染めを使う必要はないと思いますが、気になっているのであれば白髪染めを使うのがベターだと思います。
11レベル以上の明るさになったら白髪染めの薬剤はないので白髪を無視しておしゃれ染で染めるしかないでしょう。(白髪はカバーできないと思ってください)
白髪染めで染まりずらいケース
白髪混じりのバージン毛でミディアム、ロングの全頭を白髪染めした場合、結構難しいので紹介します。
図でもあるように、バージン毛の状態として、地肌に近い根元は温度が高く、毛先は温度が低いです。この温度の差だけでも薬剤の反応に差が出ます。
それと塗布量です、白髪染めの場合は白髪を埋めるぐらい多めに塗布しますが根元はそれがしやすいのに対し毛先はしっかりのせても埋まっているという感じには、なかなかなりません。
条件
塗布の手順は毛先→根元で行います。
白髪染めを使います。
①は全頭8レベルの薬剤で染めます
②は毛先が10レベルの薬剤、根元が7レベルの薬剤で染めます。
①根元は希望の明るさまで明るくなるが毛先はあまり明るくならない。毛先の白髪は染まりが悪く浮いてしまいやすい。
根元は体温の温かさと薬剤で白髪が埋まっているのでしっかりパワーを発揮して染まりますが毛先は温度が低いのでアルカリの反応が弱分、脱色力が弱まります。ですが発色はしていくので思ったより明るさは出ず、なおかつ白髪も染まりずらいということになります。
②根元は希望の8レベルよりは少しくらい7〜7.5レベルに染まり白髪もカバーできています。毛先は7〜8レベルに仕上がりますが10レベルを使っているので白髪はさらに染まりが薄く浮きやすいです。
私の経験上①を理解しているので②の方法を取るのが最善かと思います。なおかつ全体をヒートすることで毛先にもアルカリの反応を促すことができます。
毛先の明るさを作ることを優先しないと根元の方が明るいという失敗につながりやすいので薬剤の明るさでコントロールします。
事前に毛先の白髪が染まりずらいことをご理解頂いてから施術入らせていただきます。
白髪染めはリタッチの繰り返しが良い
前項で書かせていただいたように毛先の白髪というのは本当に染まりずらい。
しっかり毛先を染めようとすると毛先が沈んで思ったより暗くなってしまうということも起きがちです。
なので
白髪染めはリタッチの繰り返しがよい
根元はしっかり染まりやすいのがわかっていただけたと思います。
染まった根元を毛先まで徐々に押し上げていくことで毛先の白髪も染まった状態にしていく。
リタッチの繰り返しということはそのゾーンはカラー履歴が一回の毛になります。
ダメージが少ない分色持ちが良い。
毎回全頭染めをしてカラー履歴が増えるほど髪は傷んでいきます。そうすると色持ちが悪くなります。
そういうことです。
全体染めるのは毛先の褪色が気になったらたまにやるぐらいがちょうどいいです。
白髪の割合が多い場合は毛先まで染める頻度は上がってしまうと思います。
デザインとして色味を楽しみたい場合も別です。
まとめ
美容師はこういうことまで考えてお客様にカラーを提案しています。
綺麗になって楽しんでもらいたい。
そんな想いでいます。
少しでも参考になれば嬉しいす。
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例)カットでしたら3マス空いているところ、カットカラーでしたら5マス空いているところが承ることができます。
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【空き時間と予約可能時間の確認】をわかりやすくした記事を参考にしていただけると助かります。
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