アルカリカラーで知っておくと良いこと
アルカリカラーで知っておくと良いこと
今回はヘアカラーについて紹介します。
一般的なカラーといえばアルカリカラーに当たりますのでそちらの内容をクローズアップ。
知っておくと案外役に立つのでぜひ読んでみてください。
アルカリカラーには何が入ってる?
アルカリカラー剤は1剤と2剤に分かれています。
1剤
- 染料(酸化染料)
- アルカリ剤
2剤
- 過酸化水素
が大まかな成分です。トリートメント剤や他にも細かくいろいろな成分が入っていますが、シンプルに考えて欲しいので上記のものを押さえておけば良いでしょう。
1剤、2剤を混ぜて髪に塗布していくことで染まっていくのですが、
アルカリカラーというのは発色と脱色が同時に起こっていくのがポイントです
ではどのようなことが実際起こっているのが説明していきます。
発色の仕組み
アルカリカラー剤の染料は酸化染料というものが使われています。
毛髪内部で酸化染料と過酸化水素が反応して発色し定着します。
キューティクルの隙間から毛髪内部に入っていく時は分子のサイズは小さいのですが発色した後はサイズが大きくなり出られないので留まるといった感じです。
ダメージが多くキューティクルがベリベリに剥がれているような髪の毛では発色した後もキューティクルの隙間から染料が流れ出てしまいます。
ダメージが多い髪は色の褪色が早いのはそのためです。
脱色作用
アルカリ剤と過酸化水素が反応すると髪が脱色され明るくなります。
脱色されるのは髪の中にあるメラニン色素で、これが破壊されていくことで髪の毛が明るくなる仕組みです。
1剤に入っているアルカリ剤の量をコントロールすることで脱色パワーを調整しています。
一般的に14レベルまでが通常のアルカリカラー剤で脱色できる上限で、15レベル以上はブリーチ剤を使います。
DACX NUUでは30〜50代のお客様がボリュームゾーンなのであまり極端に明るくする方は少ないですが、ハイライトをポイントで入れてオシャレにしている方もいらっしゃいます。
脱色と発色の関係性
脱色と発色についてレクチャーしましたが、先述した様に脱色と発色は同時に起こっています。
一本のカラー剤の中にある脱色する力と発色する色の濃さの関係が下の図にあるので見てください。
5レベルのカラー剤では脱色作用は弱いですが染料は濃いです。
14レベルのカラー剤では脱色作用は強く、反面染料は薄いのがわかると思います。
例を挙げます。
お客様の希望は14レベルの明るい綺麗なベージュがいい!となったとします。
言われた通りに14レベルのベージュのカラー剤を単品で使った場合、仕上がりは14レベルのオレンジっぽい色になると思います。
脱色された14レベルのベースの髪にはオレンジ味が残っているので薄いベージュの色ではオレンジ味を消せないからです。
考え方としては私ならベージュにするといっても、赤みが強い毛の人はマット系(グリーン)、オレンジ味が強い場合はアッシュ系(ブルー)を使うと思います。
ですが14レベルのマット系やアッシュ系を使ったからといって図のように色味は薄いわけですから、赤みやオレンジ味は消すことが難しいので、補色として原色のグリーンやブルーを10%ほど混ぜると思います。
強調色として捉える場合は20%〜30%と量を多くしていくこともありますが色味は濃くなる分暗くなっていきます。
もう一つの方法としては一度全頭ブリーチして明るくしてから希望色のベージュを載せるという方法。綺麗に発色しますが褪色も早いため金髪に戻るのが早いです。
持ち、見た目、ダメージの観点から考えると、一般的なライフスタイルを過ごしている方はあまりブリーチはお勧めしません。
色相環と補色
色相環とは、色相を赤・橙・黄・緑・青・紫というように連続的に配列し円環状にしたものです。
補色とは色相環の中で反対にある色を言います。
色の三原色で赤黄青がありますがその間に挟まれた色が橙緑紫になります。
白黒灰色は無彩色(モノトーン)と呼びます。
美容師はこの色相環が頭に入っているので絵の具のように考えてカラー剤をミックスしてお客様にカラーを施しているのです。
補色で言えば、
金髪にした人が黄ばみを抑えるために紫味の色を被せたり。
アッシュにしたいけど髪の元々の赤みが強いのでアッシュの薬剤に赤みを消すためのグリーンを混ぜたりなど。
結構薬剤選定は考えまくってると思います。
アレルギーについて
アリカリカラーの中に入っている酸化染料のジアミン(パラフェニレンジアミン等)にアレルギー反応が出る方がいます。
症状としては、皮膚の発疹、かゆみ、熱をもつ感じだったり、他にも呼吸器の炎症、結膜炎、皮膚の変色、喘鳴などの症状が出ることがあります。
よく聞くのは、直後は頭皮のかゆみが出ていて、1日経つ頃には顔面が腫れてしまうなんてことも。
一度ジアミンのアレルギーを発症していまうとアルカリカラーを行うことができません。
発症してしまった方はジアミンの入っていない薬剤(ヘナやマニキュアなど)を使用するしかありません。
一説にはジアミンは蓄積していくと考えられています。
花粉症のようなものでいっぱいになって溢れてしまうと発症するといいます。
実際には一生染め続けても発症しない人の方が大多数ですが、中には発症してしまう方もいるので発症しないよう対処していくことも大事です。
DACX NUUではカラー前に頭皮の保護をしたり、流す前もカラーによる残留物(アルカリ、ジアミン、過酸化水素)が残らないよう処理をしてから流しています。
そうすることで少しでも安心できるよう配慮しています。
【注意】
当店の処理はジアミンアレルギーが発症している方がカラーしても大丈夫ということではありません。
ジアミンアレルギーを発症している人はどういう処理をしようがジアミンが入っているカラーは絶対してはいけません。
ジアミンアレルギーでなくとも、頭皮がしみやすい人は必ず美容師さんに伝えましょう。頭皮の保護剤や地肌に薬をつけないよう塗布したり配慮してくれるはずです。
ケアが大事
ヘアカラーを長く楽しむには、
髪や頭皮に対しての負担を減らすこと、安全性を上げるために必要な処理を施して不要な成分は残留させないこと。
をサロンで取り組んでいますが、ご家庭でのケアの方が何より大事になってきます。
良いシャンプートリートメントを選ぶのはもちろん、シャンプーの仕方やトリートメントの付け方、お風呂上がりの洗い流さないトリートメントのミストやオイル、仕上げのオイルやエマルジョン、できることなら良いドライヤーを使い乾かし方までも大事です。
綺麗な髪の毛で過ごすのは本当に気持ちの良いことです。
まとめ
アルカリカラーのことをポイントでまとめました。
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